キャバリアとイギリス王室との深い関わり合い②
キャバリアとイギリス王室との深い関わり合い②
・愛犬狂いの英国王室エピソード
一つの文化を創り上げてしまうほど、トイスパニエルがその魅力で、貴族を「可愛がりたい欲」に狂わせたのは事実である。それも何世代にも渡ってだ。キャバリアの名の由来にもなったチャールズ二世などは、彼の女好きもしかりそのイヌ好きぶりでも大変有名だった。何処に行くにも常にイヌを抱えているから、周りの人に臭いともまで言われていたし、会議の時などは話し合いよりもイヌばかりに気を取られていたと記されている。そしてイヌが逃げれば新聞に報酬金付きで広告も出した。当時の常識では動物のためにそこまでするのはとても考えられず、大衆の笑い者にすらなったとか。チャールズ二世の曾々母であるメアリー女王は、死刑執行される時にペチコートの下に愛犬のスパニエルを隠し伴なって処刑所に向かったという。同様にスパニエル・ファンシャーのジェームズ二世は嵐の航海中、人間よりもまず先に「イヌを救出しろ!」と命令を下したそうだ。
第2回目はここまで。次回をお楽しみに。