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プードルの歴史②

機能があったクリップ・スタイル
・文:藤田りか子

プードル独特のあの華麗なるクリップのスタイルも、狩猟犬時代の名残です。おしゃれではなく「機能」がありました。
原産国フランスではプードルのことを「カニッシ」と呼びますがこれは「鴨のイヌ」という意味です。まさにレトリーバー(回収犬の意味)そのものです。毛があれば、浮力が増して早く泳げなくなります。機能的に働けるよう、お尻の毛をカットし、胸の毛は心臓を冷たい水から守るために残しておきました。

面白いのはプードルとよく似た歴史的背景を持つ別の犬種が、これまたよく似たトリミングスタイルを持っているということ。それがポルトガルのウォータードッグです。このイヌは漁師と一緒に海に出て、水中の魚網や落ちた魚を回収する作業を手伝っていました。1900年代初め頃の写真を見ると、このイヌのお尻の毛はカットされ、胸の毛は残されているのが分かります。現在犬種名「ポルチュギーズ・ウォータードッグ」としてショーにも出ていますが、当時の機能的に刈られたコート姿が、そのままこの犬種のクリップ・スタイルとなっているのです。

お尻の毛をかってしまう理由は、作業の他に衛生面を考えての機能もあったのではないか、というのは私の推測です。私の飼っているカーリーコーテッド・レトリーバー も毛がかなりカールしており、そして水が大好きです。天気のいい日には彼と湖に出て一緒に泳ぐのですが、何日にも渡ってそれを行っていると、巻き毛が密なお尻の毛が乾ききれないことがあります。そのうち湿気た環境が大好きなバクテリアが繁殖し毛の油脂とまじり、その部分の毛がひどく臭くなるのですね。ドライヤーのない時代であれば、尚更。そんなことも避けるためにおそらく水猟犬プードルのお尻の毛は刈られていたのではないかと思います。

  

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