イタリアの人気犬種の推移について

イタリアの人気犬ってどんな犬種か想像つきますか?

イタリアという国自体は日本でもとても親しまれているし、観光スポットとしても大人気ですよね。そしてイタリアとくれば食べ物です。しかし、さすがにどんな犬種がイタリアらしいのか、答えられる人はそうそういないかもしれません。日本でよく知られているイタリアの犬種とくれば、イタリアン・グレーハウンドですが、原産国では意外にもそれほどメジャーではありません。

2年前のイタリアン・ケネルクラブからのデータになりますが、イタリアで一番人気がある犬種はイギリスの犬、イングリッシュ・セターです。

「なぜイギリスの犬?!それも日本ではあまりメジャーではない犬種」
と思われる方もいるでしょう。実は、イタリアは鳥猟がとても盛んな国で、その際にイングリッシュ・セターが大活躍をしているというわけです。今からおよそ20年前のデータを見てもそれは明らか。当時イングリッシュ・セターは2位ですが、トップ10

内にはブリタニー、イングリッシュ・ポインター、ジャーマン・ショートヘアード・ポインターなど鳥猟犬ばかりがランクインしていました。イタリアが鳥猟の盛んな国である、というのを知る人もあまりいないかもしれませんが、世界に名だたる銃を作っている国でもあるのですよ。

▼2019年順位
1位:イングリッシュ・セター
2位:ジャーマン・シェパード
3位:ラブラドール・レトリバー
4位:チワワ
5位:ゴールデン・レトリーバー
6位:セグージョ・マレンマーノ
7位:ジャック・ラッセル・テリア
8位:セグージョ・イタリアーノ(スムース)
9位:ロットワイラー
10位:アメリカン・スタッフォードシャー・テリア

▼1999年順位
1位:ジャーマン・シェパード
2位:イングリッシュ・セター
3位:ロットワイラー
4位:ボクサー
5位:ブリタニー
6位:ラブラドール・レトリバー
7位:ドーベルマン
8位:イングリッシュ・ポインター
9位:セグージョ・イタリアーノ(スムース)
10位:ジャーマン・ショートヘアード・ポインター

さらに2019年のトップ10には6位セグージョ・マレンマーノと8位セグージョ・イタリアーノ、とこれまた聞き慣れない犬種が入っています。こちらもやはり狩猟犬ですが、鳥猟ではなく獣を狩るために使われるイタリアの原産犬種です。獣を狩る犬は英語ではハウンドと呼ばれていますが、セグージョというのはハウンドに当たるイタリア語です。これら犬種も鳥猟犬種と同様に、ほとんどは家庭犬というよりも、純粋な作業犬(狩猟犬)として飼われています。

ベスト10の中に狩猟犬が4種もいるというのは不思議な気もしますが、ケネルクラブに登録されている純血種とはイタリアの総犬人口のほぼ20%だそうです。とりわけ狩猟犬はトライアル(猟技競技会)などを通してブリーディングをする必要があるのでケネルクラブに登録されている率が高いとも思われます(競技会にでるにはケネルクラブに登録されている必要があります)。それで上位を占めているという見方もできます。そして登録されていない80%の犬というのはほぼ家庭犬ではないかと思います。多くはミックスではないのでしょうか。となると、イタリアを代表する純血犬種というのは絶対数を見る限りは、特に存在するわけではないのかもしれません。

ただし、ジャーマンシェパード、ラブラドールレトリーバーに関しては20年前と変わらず人気です。これは他のヨーロッパ諸国に共通した特徴ともいえるでしょう。

犬種のラインアップは20年前とそれほど変わらないのですが、チワワとアメリカン・スタフォードシャーテリアの人気が上昇しているのがわかります。チワワに関しては1999年では49位で400頭ほどしかいなかったのですが、現在はその20倍増えています。小型犬種のブームがここにもみて取れます。ちなみに10位内にランクインしなかったのでここでは紹介していませんが、フレンチブルドッグも同様に増え続けている犬種です。ちなみに2019年では11位でした。おそらく今はもっと上にランクが上がっているかもしれません。

文:藤田りか子

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