ポメラニアンの歴史

皆さんは、愛犬の犬種の歴史を知っておりますでしょうか。今回はポメラニアンの歴史をご紹介します。愛犬がどのような歴史をたどってきたのか覗いてみましょう。

ドイツのスピッツ、ポメラニアン

ポメラニアンはスピッツ犬という部類にカテゴライズされる犬種です。スピッツというと、多くの人は日本スピッツを思い起こすことでしょう。スピッツという言葉の本当の意味は、立ち耳でたいてい巻尾(さし尾の場合もある)の比較的原始タイプな犬を意味します。柴、秋田犬などの日本犬、シベリアン・ハスキーもスピッツ系の犬種です。ただし同じ立ち耳でもジャーマン・シェパードはスピッツ系の仲間には入らず、系統をことにする犬のタイプ。ヨーロッパの古い牧羊犬のカテゴリーに属します。こちらについての詳細は話が長くなるので、またの機会に!

日本のお座敷愛玩犬の定番として、かつてビクトリア女王のお気に入りの膝犬として、ショードッグのスターとしての、小さな「ポメラニアン」が一般の印象ですから、なかなかこの犬種をスピッツの仲間として結びつけるのは容易ではないでしょう。スピッツといえば、ハスキーのように外で寝るのが好きなタフなイヌというイメージがありますね。

しかし、なるほどスピッツという観念でポメラニアンを眺めれば、そのキャラクターに愛玩犬以外の側面も見えてきます。何世代の選択交配の結果、人の側を愛する典型的な小型愛玩犬にはなってはいますが、心にはまだまだスピッツらしさを十分残しています。人の気配がすれば、果敢に吠えます。散歩も、飼い主さえ体力が続けば、何キロでもついて歩きます。聡明で自信に溢れ、小さいからといって私たち人間は決してあなどれませんね。ドッグショーのリングでも、それも大観客のど真ん中で、「ほら、ワタシ、ポメラニアンの登場よ」といわんばかりに、小さな自分をあれだけ押し出せる表現力の豊かさ、なかなかの肝の太さも見せてくれます。スピッツらしさとはこういうところにも見えるのではないかと思うのです。

とはいえ、その顔は砂糖菓子のようにスウィート。ポンポンのような被毛、そこから突き出している四肢はよくチョコチョコと動きます。見かけと性質がなんとなく矛盾しているようですね。このアンバランスさは、他のどのスピッツにも備わらないポメラニアンが持つ独特の魅力ともいえます。

ビクトリア女王の一番のお気に入り犬として

性格も見かけも含めてポメラニアンがポメラニアンになったのは、ドイツからイギリスに来てからです。英国ビクトリア女王のひいきの愛玩犬として一躍有名になるまで、世界にまだこんな小さなスピッツは犬種としては存在していませんでした。
ポメラニアンの元になったスピッツはドイツのウルフスピッツ。体高が50cm強ぐらいの今で言うケースホンドにあたる犬です。ケースホンドはかつてオランダの犬種と認定されていましたが、歴史的観点からドイツの犬種として戻されました。

さて、ドイツ出身のスピッツには、なんと5種のサイズバリエーションがあります。これらをまとめてドイツスピッツと呼びます。その中で一番小さいタイプがポメラニアンなのです。
原産国でのスピッツの暮らしといえば、彼らお決まりの仕事、つまり外に繋がれるか、農場をほっつき歩く番犬として農家で飼われていたようです。初めから貴族の手にあったというわけではありませんでした。余談になりますが、不思議なものでドイツにはあれだけネイティブの犬種がいるのに、貴族は自国の犬から純粋な愛玩犬種をとうとう何も作らずじまいなのですね。狩猟犬に関しては、ドイツ人貴族に作られた素晴らしい犬種がたくさんいるにもかかわらず! 強いて言えばピンシャー系の小型犬ですが、彼らとはいえ中世期ではネズミ捕りの作業犬でした。

1800年代、イギリスにはウルフスピッツなどドイツスピッツがかなり輸入されていたようです。ですが、当時は特に注目を浴びず人気犬種にもなりませんでした。スピッツドッグに突然スポットライトがあたったのは、誰かがノーマルサイズのスピッツから時折生まれてくる矮小型の犬に目をつけたからなのかもしれません。

そしてビクトリア女王がその後イタリアへ旅した時に、たくさんのドイツスピッツを連れて帰ったことにより、イギリスのブリーダーたちは一気に矮小型のイヌ作りに集中し始めました。女王が好きであれば「これぞブームになる!」と思ったのかもしれません。もちろん女王も矮小のスピッツに夢中になり、自らのケンネルを持つまでに至ります。その矮小型スピッツはドイツの地名をとって(ポメルン)ポメラニアンと名づけられました。

ビクトリア女王のポメラニアンに対する情熱のおかげで、たった20年の間にこの犬種は一気に人気者となりました。1907年のマンチェスターのあるショーではなんとポメラニアンばかりが500頭が出陳されたそうです。女王の本犬種への愛情は並々ならぬものだったようで、最期の時、枕もとにポメを座らせて見とってもらったというエピソードもあります。

戦後、イギリスのブリーダーたちによって、ポメラニアンの容姿は一層の洗練を受けました。そしてあのチャーミングなポメラニアン・キャラクターも完成したというわけです。それからは、ご存知のとおり、世界の家庭犬及びショードッグとなって今日に至ります。

グループ5 スピッツ・プリミティブタイプ

・文:藤田りか子

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