マルチーズの歴史

皆さんは、愛犬の犬種の歴史を知っておりますでしょうか。今回はマルチーズの歴史をご紹介します。愛犬がどのような歴史をたどってきたのか覗いてみましょう。

西のお座敷犬代表、マルチーズ
たとえ東洋と西洋、地理的に離れていても、人間の考えることは同じです。お座敷犬種は、金銭と時間の余裕がある貴族によって東と西で独立に作られました。東が、短吻のシーズーやペキニーズなど、西はシルキーコートのマルチーズやビション・フリゼーなど。東組シーズーと西組マルチーズがともに今もって愛されているロングラン小型愛玩犬だというのは、偶然ではないかもしれませんね。どちらも私たち人間のかわいがりたい欲を満たしてくれる、貴族お墨付き犬種なのですから。

宮廷の白い愛玩犬のブーム期
絹のような長い毛を持つ白い小型愛玩犬は、紀元前それも古代ギリシア文化が栄えた頃から貴族の間で飼われていました。婦人がどこにいくにも抱いて連れまわしていたということですから、今とそんなに状況は変わってないようです。

その後、白い犬たちは宮廷内だけに留まらず、貿易商にも見出されます。商人にとってはよい交易品の対象となったそうで、白い小型犬は地中海を中心に広がりました。白い小型犬の人気ピークは中世期からルネッサンスの頃。イタリアの大富豪のメディチ家は外交の贈り物として、ブリュッセルの貿易庁に8匹の白い小型犬(今で言うボロネーズ)を送ったとも。しかし、1800年代後半に入ると、トイスパニエル・ブームの到来で、貴族の間での白い愛玩犬人気は下火になります。

ところでマルチーズという名前は、「マルタ産」を意味します。マルタとはイタリアの西岸に面した小さな島国です。マルチーズはマルタ島が起源なのでしょうか?ただしマルタ島に白い小型犬がいた、という証拠はまったくないようです。マルチーズの公式原産国はイタリアです。

日本とヨーロッパのマルチーズ
さて日本ではマルチーズはかなり前から人気のある犬です。60年代に日本ではスピッツブームがありました。その後人気犬種として登場したのが、お座敷飼いのできるマルチーズです。このブームは70年代の初めの頃まで続きました。この2種はまるでタイプの違う犬ですが、ひとつ共通項があります。それは純白の犬種であるということ。グレート・ピレニーズも、80年代に憧れの犬としてよくテレビに登場しましたし、大型犬でもっともよく知られている犬種ですね。そう、日本人は純白の犬が大好きなのです。

不思議なことにマルチーズの本家であるヨーロッパでは、現在日本ほど知られている犬ではありません。海外にマルチーズ・ブームが訪れなかったのは、おそらく日本人ほど白にこだわりがなかったのかも?お座敷犬でかつ毛の長いタイプであれば、ヨーキーが人気の座をしめていますし、その他にもウェスト・ハイランド・ホワイト・テリア(ウェスティ)にダックスフンドそしてキャバリア・キングチャールズ・スパニエルも日本で知られる前に家庭犬としては一般的でした。つまり、日本よりもすでにいろいろな小型犬がすでに出揃っていたためにマルチーズは特に注目をうけなかったのかもしれません。日本以外でマルチーズ人気があった国はアメリカですが、それでも90年代のピーク時でアメリカンケネルクラブの統計では15位。トップ10には入りませんでした。

しかしブーム犬にならないだけで、ヨーロッパには根強いファンはたくさん存在します。それどころか、ドッグショーではたいてい上位に入ってくる花形犬種。それで、ヨーロッパでマルチーズをブリーディングしている人、あるいはその愛好家は、たいていショーに興味があるし、それゆえにフルコートで飼っている人が多いです。

ヨーロッパでのマルチーズの生活ぶりですが、その点では日本と同じ。完全なる愛玩犬。さすがに誰も番犬として飼う人はいませんね。しかし知らない人が敷地に入ってくれば果敢に吠えます。だから、「ドアベル」代わりになる、などと愛好家はいいます。そしてヨーロッパのマルチーズも、性格はたいへんに明るく、フレンドリー。ここも日本と同じ。だから好きになる人は徹底的に犬種にのめり込んでしまうのです。

■グループ9 愛玩犬(コンパニオンドッグ&トイ・ドッグ)

文:藤田りか子

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